最適とは何かを考えてみる
私たちを含め企業の多くは、ユーザーニーズという言葉を普段より気軽に口にしがちです。
ですがよくよく考えてみますと、このユーザーニーズという言葉。
なんだか私たち側の一方的な解釈のうえに成り立っているようにも思えます。
たとえばお客様のニーズには品質をはじめ、コストや納期などいろいろなものがあります。
さらに品質ひとつをとっても、素材や機能、耐久性、重量、大きさなど、細かくいえばキリがありません。
しかし、そんなにたくさんの チェックポイントがあるにもかかわらず、私たちは、そのどれかひとつのポイントを突出したメリットとして、ご提案しがちだったように思います。
例をあげると、コストを低くというお客様側のニーズに、それに見合う商品なり技術なりを提供するのは簡単です。
しかしその時点のコストはアップするけれども、結局は長期使用に耐え、結果的に低コストを実現するという提案の方法もあるのです。
よって大切なのは、あくまでもトータルバランスなのではないでしょうか。
お客様のニーズをかなえる方法は決して一通りではない、というのが今の私たちの考え方です。
つまりお客様にとっての『最適』とは何なのか。
KARINOはいつもそんな疑問を持ち続けている会社です。
いろんな選択肢を用意してみる
10の中の1番よりも100の中の1番の方がいい。
これは誰もが納得できる当たり前の発想ですが、私たちは、そうした当然の考え方を徹底することこそが、結局はお客様にとっての『最適』なものが見つかる最高の手段だと考えています。
たとえば提案する素材ひとつをとっても、従来の鉄よりも適したものがあれば、ステンレスでもアルミでも、セラミックでも、ゴムでも、つまり何でも構いません。
また関連会社である、(株)スティルは工場設備を有しておりますが、ここですべての製品を製造するのではなく、様々な条件、状況に応じて外注に依頼したり、提携の海外工場で製作したりと、 さまざまな対応が可能です。
もちろんKARINOでは、それ以外の海外工場との取り引きも可能です。
このように、コストやクオリティーに対する選択のひとつとして、国際化にも積極的に着手しています。
あらゆるプロセスで、お客様の最大限の満足を得るために様々な提案を行って行きたいと思っています。
お客様の『最適』をかなえるために、10から100へ、そして200へと、選択肢をもっともっと増やし続けたい。
アタマをどんどん柔らかく、KARINOは、既成概念というひとつの枠を飛び越え続ける企業です。
するとどんな試みも可能となる
さて、『最適』を提案するために、お客様に向けて用意されたたくさんの『最適』。
まだまだ続くこの選択の用意は、実のところ、私たちにとっても、とても魅力ある最適なことでもあるのです。
いいかえれば、私たちの事業の幅をもっともっと広げてくれる『可能性』といってもいいでしょう。
お客様の満足をかなえようと、たくさんの業界、たくさんの企業、いろんな知識と技術と出会い、それを吸収していくこの毎日。
こうして得た情報、サービスといったものをお客様に様々なカタチでご提供して行きながら、私たちも事業拡大へのチャレンジを続けてたいと思っています。
たとえばオブジェの製作なども、これからやっていきたいビジョンのひとつです。
駅や公園、街路などに、私たちが企画し、デザインし、そして制作したオブジェを飾ることができたらどんなに素敵なことだろう。
そんな夢さえ、日に日に叶えられるような気がします。
これからの製造・加工業にとって必要不可欠なものは、やはりクリエイティビティだと感じています。
製造業は創造業であるということを、私たちは今、強く認識しています。
そしてKARINOは、ますますおもしろい会社になっていくことでしょう。